第6回

ひたすらにギャルゲーの感想を書き連ねていく本企画、第6回目。

前回に引き続きギャルゲではないですが、邪道RPG「リンダキューブ アゲイン」をご紹介。

リンダキューブのPS版

ヒロインが高山みなみボイスな邪道なRPG

ガンパレを作ったので有名なアルファシステムが開発したPCエンジン用RPG、のちにセガサターンとプレイステーションでリメイクされています。

プレイした理由はもう、ヒロインの声優が高山みなみさんだったから。前回、リフレインラブをプレイして、高山さんが声をあてている蘭ちゃんにどっぷりハマりましてね、他に女の子キャラで声をあてている作品を探してたらリンダキューブにたどり着いてしまいました。

前から気にはなっていたので、ギャルゲーではないですが、今回プレイしてみました。

癖の強さは一級品

ゲーム内容は至って普通のRPG……ではありません。もんのすごくクセが強いです。

まずストーリー。主人公たちが住んでいる惑星ネオケニアに8年後、回避不可能な巨大隕石が衝突するらしく、人類は他の惑星に移住するとかでてんやわんや。

そんな中、突如「箱舟」と呼ばれる宇宙船?みたいなのが現れて、そこに「動物をたくさん集めて船に詰め込んで脱出する計画を進めることに。

「動物捕まえるの得意な男女1名ずつ募集」と書かれてあり、それに主人公「ケン」と幼馴染の「リンダ」が参加する。ちなみにリンダの声優が高山みなみさんです。

よくあるRPGのストーリーって絶対的な悪が存在してそれを倒しに行く、ですよね。このゲームは動物を集めて惑星から脱出するという、悪がいないんですよ。まぁ実際は悪いやつはちょいちょい出てくるんですけど、いわゆるモンスターは出てきません。

恐ろしいネオケニアの動物たち

モンスターは出てきませんが、この星に棲む動物が襲ってきます。この動物たちを捕獲することがケンとリンダの役目なのですが、動物の見た目がその辺のモンスターよりモンスターですw

動物を捕まえるのにはまず動物を弱らせないといけないので、必然的に戦闘することになるのですが、最初に戦うのは多分ブタとかダチョウで、もうクセが強すぎて笑えてきます。

けどこいつらはまだ序の口でカバとかナマズとかもうヤバいです。リアクション的には「なんだこれ!?」です。その動物デザインを見るだけでもプレイする価値ありです。

そしてBGMもクセが強い。普通に「カッコいい!」と感じる曲もあれば「なぜこうなった!?」と思うような曲もあり、リンダキューブの魅力の一つとなっています。

あとは頭の狂った人間も何人か出てきますが、全体的に色々と狂っているので、プレイしていくにつれて慣れてきますw

最近のRPGに飽きた。ちょっと変わったRPGをやりたい。という人には超おすすめです。

普通のRPGを求めている人はプレイしないほうがいいかもしれませんねw

すべてが狂っている世界観

シナリオAとシナリオB

このゲームにはシナリオが3種類あり、最初に選択することができます。それぞれのシナリオは独立していて、パラレルワールド的な解釈かと思われます。(この点も考察が面白いところ)

シナリオAとシナリオBはストーリー展開が中心で、物語を進めつつ動物を集めていきます。シナリオCはストーリーがあまり無い代わり、すべての地域で動物集めをすることができます。

このゲーム、様々な点で狂気を感じますが、やはりポイントはシナリオAとBのストーリー展開。多くは語りませんが、どちらも狂人の壊れっぷりが非常にサイコ。どうしてこうなった、の連続で、怒涛のストーリー展開が味わえます。

素敵な難易度

また、バランス調整が疑わしい難易度も、このゲームの魅力のひとつです。敵の強さバランスは移植版ですら調整済みなのか疑わしいですし、裏技のような資金繰り方法があったりと、これもプレイヤーを色々な意味で飽きさせません。

一方、肝心の動物集めはやり込むと非常に難易度が高く、ノーヒントコンプは死ぬほど大変です。というか不可能では。

ある意味、この大雑把なバランスが、狂った世界を表現するひとつの手段になっているのかもしれません。

まとめ

SF的な狂気を思いっきり詰め込んだような怪作。よくもまあこんな作品が世に出せたなぁ(誉め言葉)。

万人にお勧めはできませんが、エログロ耐性があり、考察好きな方はぜひプレイしてみてください。アーカイブスにもあります。

……最後にギャルゲ的観点で言えば、リンダもサチコもどちらも大変可愛いです。なんだか適当な言い方になりましたが。