作品概要

新世紀エヴァンゲリオン、通称「エヴァ」。

社会現象にもなった知名度激高のこのアニメの内容を今更紹介する必要はなさそうだが、超簡単に。

使徒と呼ばれる謎のバケモンと14歳の中学生が人造人間エヴァンゲリオンに乗って戦う、使徒強い、エヴァもっと強い、主人公シンジくんモテモテ、綾波めっちゃ可愛い、以上。

基本的にはシリアスな展開が続いていくこのアニメの第1話から3話までの名シーンを熊本弁に置き換えるとどうなるのか、では見ていこう。

第1話 シーン1

第1話の冒頭シーンより。

原文

オペレーター
「正体不明の移動物体は依然、本所に対し進行中」
青葉シゲル
「目標を映像で確認。主モニターにまわします」
冬月コウゾウ
「15年ぶりだな」
碇ゲンドウ
「ああ、間違いない、使徒だ」
©カラー ©カラー/Project Eva. ©カラー/EVA製作委員会

熊本弁

オペレーター
「なんよーわからんやつが近づいてきよりますばい」
青葉シゲル
「そっば映像で確認すっです。主モニターにまわしますけん」
冬月コウゾウ
「15年ぶりたいね」
碇ゲンドウ
「うん、間違いなか、使徒たい」

ポイント

使徒が初めてみんなの前に姿を現したシーン。どうだろうか、シリアス感が一瞬にして失われるこの感じは。

熊本弁はこういう真剣な場面には全く似合わないというのがよくわかると思う。

場を和ますことができる方言、と言えば聞こえはいいかもしれない。では次に行ってみよう。

第1話 シーン2

第1話のラスト手前より。

原文

碇シンジ
「逃げちゃだめだ……逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ逃げちゃだめだ!!」
碇シンジ
「やります……僕が乗ります!」
©カラー ©カラー/Project Eva. ©カラー/EVA製作委員会

熊本弁

碇シンジ
「逃げちゃいかん……逃げちゃいかん逃げちゃいかん逃げちゃいかん逃げちゃいかん!!」
碇シンジ
「やりますばい……僕が乗りますばい!!」

ポイント

超有名なワンシーン、シンジくんが逃げずに戦うことを決意するエヴァ屈指の名場面。そこに熊本弁をブレンドするとこの有様。

すごいニヤニヤしながら言ってそう。お前絶対やる気ねーだろ、ってゲンドウに突っ込まれてそう。では次。

第2話 シーン1

第2話冒頭より。

原文

碇シンジ
「見知らぬ天井だ……」
©カラー ©カラー/Project Eva. ©カラー/EVA製作委員会

熊本弁

碇シンジ
「見たこんなか天井たい……」

ポイント

2話でシンジくんが病室で目覚めるシーン。

そもそも、目を覚ましてすぐに、見知らぬ天井だ……とつぶやく14歳もなかなかいないと思う。

個人的には熊本弁に変換してもそんなに面白くない(だったら選ぶなよ)。

では次で最後。

第3話 シーン1

第3話Aパートラストより。

原文

鈴原トウジ
「すまんな、転校生、わいはお前を殴らなあかん。殴っとかな気がすまへんのや」
©カラー ©カラー/Project Eva. ©カラー/EVA製作委員会

熊本弁

鈴原トウジ
「すんまっせん、転校生、ぼくはお前ば殴らんといかん。殴っとかんと気がすまんったいね」

ポイント

3話でシンジくんがトウジに殴られるワンシーン。

トウジはやはり関西弁がしっくりくる。熊本弁のトウジに殴られたらさらにムカつきそう。

まとめ

記念すべき1回目は新世紀エヴァンゲリオンを翻訳してみたが、いかがだったろうか。

熊本弁に置き換える事により、シリアス感が失われてコントっぽくなったエヴァ、個人的には面白いのでアリ。

今後もこんな感じで翻訳していこうと思うのでどうぞよろしく。ではまた次回。