オール熊本アニメ「なつなぐ!」
「なつなぐ!」は、2016年に発生した熊本地震、その復興プロモーションとして制作された1話約4分の短編アニメ。
オール熊本アニメ「なつなぐ!」制作発表会でキービジュアルが公開されました!#なつなぐ #オール熊本アニメ pic.twitter.com/JG872qD6o5
— 【公式】オール熊本アニメ「なつなぐ!」 (@NatsunaguPR) 2019年11月19日
舞台が熊本なのはもちろん、監督やアニメプロデューサー、声優もすべて熊本出身で構成されている「オール熊本アニメ」です。
熊本を愛する僕たちとしては見逃せない本作品ですが、今回は1話~4話の簡単なあらすじと感想を述べていこうと思います。
1話~4話のあらすじ、感想
あらすじ
主人公、欅夏奈<けやき なつな>は東京に住む大学生。オンラインゲーム上で知り合った友達、楠いつきに会うためにはるばる熊本へ。
いつきに教えてもらった住所になんとかたどり着いた夏奈だったが、そこにいつきはおらず既に空き地になっていた。
途方にくれていた夏奈だったが、そこで地元の警察官・前園正義や、中学生の千葉いずみ、いずみの両親と知り合う。
そしていずみの母、小百合の仕事のお客さんにいつきに繋がるかもしれない人物が浮かび上がるが、果たして……。
感想
熊本県が製作している本作品、ガチのアニメ制作会社が作ったアニメに比べたら映像面でのクオリティははっきり言って劣りますが、そこがノスタルジックな雰囲気を引き出していて個人的にはありかなと思います。
再生時間が約4分と短く、そこに前回のあらすじとEDも含まれているので、実質本編は約3分とさらに短くなります。なので話の展開が早く、よく言えばテンポがいい。
熊本の宣伝も兼ねているので、熊本のきれいな景色や特徴的な建物を背景としたシーンについては、その場所に関する会話などが少しぐらいあればいいのにとも思いました。
やはり動画時間的に厳しいところなのかと思いますが、せめて尺が5分ぐらいあればもう少しなんとかできたのでしょうか。それでも有志達による場所の特定はある程度行われています。
本ブログでも紹介しようと思いますので、本作をご覧になった方で聖地巡礼をされる方は是非ご参考にしてください。
主人公の夏奈
主人公の夏奈に関して、とにかく行動力が半端ない。オンラインゲームで知り合った友達から4年ぶりに連絡が来て、その子に会うために東京から熊本まで行くとかまじですごい。
肝心の住所も何年か前に教えてもらったものしかないという、不安要素ばりばりの状態でよく行ったなぁと思います。自分は行動力がない人間なので、こういう人を見てると感心します。
見た目はおとなしそうな今どきの女子大生で、いずみの父親に中学生と間違えられていました。確かにいずみと並んでみても見た目ではあまり年の差を感じません。いずみの父親にお酒をすすめられて飲んでましたが、すぐに酔っていずみに絡んでました笑。酔っぱらった夏奈かわいいです。
その他の登場人物についてですが、熊本県民特有の温厚で世話焼きな感じが上手に表現できていて素晴らしいと思います。特に1話の熊本空港で登場した、夏奈を車で送ってくれたおばちゃん。あそこまで親切な人はなかなかいませんが、絡み方とか話し方とか、まさに熊本のおばちゃんです。
日本人は世界的に見ても親切な人が多いイメージですが、その中でも熊本人は顕著だと思います。ちなみにこのおばちゃんが持っていたお菓子は『黒糖ドーナツ棒』という熊本のお菓子です。安くて美味しいのでオススメです。
熊本県内のモデル
2話で夏奈と警察官の正義が役場のような所を訪ねていますが、ここは益城町役場のプレハブの仮庁舎がモデルとなっています。熊本地震で町役場が使用できなくなったために建てられたもので、外観にでかいくまモンが描かれておりインパクト大です。
3話で夏奈がいずみに連れられて、池沿いでスイカ割りをするシーンがあります。実はこの場所、益城町にある通称『そうめん滝』という貯水池がモデルになっています。滝という名前なんですが、滝ではありません笑。池の水はすべて湧き水でとても冷たく透き通っており、益城町の観光地兼避暑地として有名です。
まとめ
ゆるーい雰囲気で進んでいく本作品、頭空っぽで何も考えずに見れるので、小難しい内容のドラマやアニメを見た後に、一旦頭を休ませるために挟むアニメとして最適だと思います。
これから話がどう展開していくのか、続きのあらすじや感想は次回述べたいと思います。それではまた。