作品概要
2011年に放送を開始するとすぐに、残酷な描写と緻密なストーリーが話題を呼び、一気に人気アニメとなった魔法少女まどか☆マギカ、通称まどマギ。
一見普通の美少女アニメだが、中身は残酷なダークファンタジーで、3話でのマミさんの衝撃的なワンシーンはあまりにも有名。そこで一気に心を鷲掴みにされた人も多いはず。
そんなまどマギの世界に熊本弁をぶち込むとどうなるのか。ではいってみよう。
第6話 シーン1
6話より。
原文
「君たちはいつもそうだね。事実をありのままに伝えると、決まって同じ反応をする。 訳が分からないよ。どうして人間はそんなに、魂の在処にこだわるんだい?」
熊本弁
「あーた達はいつでんそうたい。事実ばそんまま伝うっと、決まっておんなじ反応ばすっ。わけくちゃわからん。なして人間はしゃんもっでん、魂の在処にこだわるとね?」
ポイント
6話でキュウべぇが魔法少女になるリスクをみんなに説明し、それに対して怒りをぶつけるまどか達の態度に疑問を抱くキュウべぇの名セリフ。熊本弁にすると、心なしか先生っぽくなる。
ここでのポイントは、”そんなに”を”しゃんもっでん”と訳しているところ。しゃんもっでんって、地元の学校の先生がよく使っていたんですよ、まぁ関係ないんだけど。では次。
第8話 シーン1
第8話より。
原文
「ねえ、その人のこと、聞かせてよ。今あんた達が話してた女の人のこと、もっとよく聞かせてよ。その人、あんたの事が大事で、喜ばせたくて頑張ってたんでしょ? あんたにもそれが分かってたんでしょ? なのに犬と同じなの? ありがとうって言わないの? 役に立たなきゃ捨てちゃうの? ねえ、この世界って守る価値あるの? あたし何の為に戦ってたの? 教えてよ。今すぐあんたが教えてよ。でないとあたし……」
熊本弁
「ねえ、そん人のこつば、聞かせてん。今ぬしゃ達が話しとったおなごんこつば、もっとよー聞かせてん。そん人、ぬしゃんこつが大事で、喜ばそーて頑張っとったんやろ? ぬしゃにもそっが分かっとったど? ちか犬と同じと? ありがとうって言わんと?役に立たんと捨つっと? ねえ、こん世界って守る価値あっと?うち何の為に戦っとったと? 教えてよ。今すぐぬしゃが教えてよ。じゃないとうち……」」
ポイント
さやかが電車内でホスト二人組の話を聞いて、それに対して発したセリフ。ホスト二人のセリフは割愛。さやかがこれでもかってぐらいぶちキレてて清々しい。
ここでは”あんた”を”ぬしゃ”と訳した。”あんた”は他にも”あた”とも訳せるが、”ぬしゃ”のほうが怒ってるときによく使うイメージなのでこちらを採用。では次最後。
第12話 シーン1
第12話より。
原文
「私の願いは、全ての魔女を消し去ること。ほんとにそれが叶ったんだとしたら、私だって、もう絶望する必要なんて、ない!」
熊本弁
「うちん願いは、すべてん魔女ば消し去ること。ほんとにそれが叶うたんやとしたら、うちだって、もう絶望する必要なんて、なか!」
ポイント
ラストでまどかが魔法少女となり、すべての魔女を消し去ったあとのワンシーン。
すべての魔女を消し去るというまどかの願いはとてつもなく大きく、まどかがその代償として背負う呪いは、一つの宇宙を終わらせるほどの絶望である。そしてこの後、まどかは消滅し、誰もまどかを認識することすらできなくなる。まどかはもちろん、まどかを助けようと奮闘していたほむらにとっても非常にヘビィな話である。ばってん大丈夫、熊本ん人は記憶力はよかけん、まどかんこつはぜっちゃあ忘れんばい。安心しなっせ(←何もわかってない系熊本人)。
まどかってどことなく田舎くさいイメージが個人的にはあるので、割といい感じにマッチする。普通に熊本に住んでそう。くまモンと一緒に写メとか撮ってそう。
まとめ
見た目は萌え、しかし中身はダークファンタジーなまどマギの世界に肥後エキスを注入してみた。
もっとカオスな感じになると踏んでいたが、そこまで違和感はなかった。いや、違和感がなかったのではなく、自分の感覚が麻痺してきているのかもしれない。
熊本弁ばっかり見すぎて、もう訳が分からないよ。あっ、まどマギはマジで面白いのでまだの方は是非。ではまた。