作品概要

2012年から放送されているテレビアニメ。音楽プロデューサーの上松範康が原作を手掛けている。

例によって簡単なあらすじを。ノイズと呼ばれるブヨブヨした気持ち悪い敵(一般人が触れると即死する)をシンフォギアと呼ばれる装束を纏った少女たちが歌を歌いながらバッタバッタと倒していく。響まじ主人公、翼さんまじカッコいい、クリスまじヒロイン、未来まじ正妻。

ストーリーは最初から最後までアッツい展開が多く、少年漫画とか好きな人なら絶対ハマる。そんなシンフォギアの世界に熊本弁を注入してみましょう。ではどーぞ。

第1話 シーン1

1話より。

原文


「おい! 死ぬな! 目を開けてくれ! 生きるのを諦めるな!」

「いつか心と体、全部からっぽにして思いっきり歌いたかったんだよな。今日はこんなにたくさんの連中が聴いてくれるんだ。だから私も出し惜しみなしでいく。とっておきのをくれてやる。絶唱……」

「いけない奏! 歌ってはだめぇ!」

「歌が……聞こえる……」

「そうさ、命を燃やす、最後の唄……」
©Project シンフォギア

熊本弁


「おい!死ぬな! 目ば開けんね! 生きるのば諦めんな!」

「いつか心と体、全部からっぽにしてかんなし歌いたかったつたいね。今日はこぎゃんおおか連中が聴いてくれるったい。だけんうちも出し惜しみなしでいくばい。とっておきばくれてやる。絶唱……」

「いかんて奏! 歌ったらだめばい!」

「歌が……聞こえる……」

「そうばい、命ば燃やす、最後の唄……」

ポイント

ノイズに囲まれて絶体絶命のピンチを奏が絶唱という必殺の自爆技を使って切り抜けるシーン。そのおかげで響は助かるが、奏は絶命してしまうという、シンフォギアシリーズの中でも屈指の名場面。しょっぱなからクライマックスで視聴者を一気に引き込もうとするところが最高にグッド。

熊本弁の奏は絶唱歌っても普通に生きてそう。というか急にくまモン体操とか歌いだしそう。熊本が大好きでヨーカッタ!

第12話 シーン1

12話より。

原文


「まだ唄える…頑張れる! 闘える!」
フィーネ
「まだ闘えるだと? 何を支えに立ち上がる? 何を握って力と変える? 鳴り渡る不快な歌の仕業か? そうだ、お前が纏っているものはなんだ?」
フィーネ
「心は確かに降り折り砕いたはず……なのに何を纏っている!? それは私が作ったものか? お前が纏うそれは一体何だ……何なのだ!?」

「シンフォギアァァー!!」
©Project シンフォギア

熊本弁


「まだ唄える…頑張れる! 闘える!」
フィーネ
「まだ闘えるて? なんば支えに立ち上がると? なんば握って力に変えると? 鳴り渡るせからしか歌の仕業ね? そうたい、あんたが纏っとるとはなんね?」
フィーネ
「心は確かに折り砕いたはず……それちかなんば纏っとると!? そっはうちが作ったもんね? あんたが纏うそっは一体何ね……何ねそれ!?」

「シンフォギアァァー!!」

ポイント

フィーネとのラストバトルのワンシーン。瀕死だった響、翼、クリスが仲間の歌を聴くことで復活する。フィーネはそれに戸惑い、響に質問攻め。困惑してるフィーネさん可愛い。

3人が復活するタイミングでOPのSynchrogazerが流れ出す。こういう熱い展開の時にOPが流れるアニメってずるいよねぇ、盛り上げ方をわかってらっしゃる。そんなアッツい場面をわざわざ熊本弁に翻訳してしまう我々、まったくわかっていない。

熊本弁フィーネとか普通に近所のおばちゃんにしか見えんばい。その辺でよー見るばい、だーご質問ばっかしてくるおばちゃん、ほんなこつうるしゃーけん。ではラスト。

第13話 シーン1

13話より。

原文

フィーネ
「かしましい! 黙らせてやる!」

「ぐぅぅ……うああああああ!!」
未来
「ひびきぃぃぃーー!!!」

「はっ……! そうだ、今の私は、私だけの力じゃない……!」

「そうだ、この衝動に塗りつぶされてなるものか!」
フィーネ
「その力、何を束ねた!?」

「響きあうみんなの歌声がくれた、シンフォギアだぁぁぁぁ!!」
©Project シンフォギア

熊本弁

フィーネ
「せからしか!黙らせてやるばい!」

「ぐぅぅ……うああああああ!!」
未来
「ひびきぃぃぃーー!!!」

「はっ……! そうたい、今のうちは、うちだけの力じゃなか……!」

「そうたい、こん衝動に塗りつぶされてなるもんかて!」
フィーネ
「そん力、なんば束ねた!?」

「響きあうみんなの歌声がくれた、シンフォギアたぁぁぁい!!」

ポイント

フィーネラストバトルの一番最後。最強の聖遺物デュランダルを掴んで正気を失いかけた響を未来が一喝して正気を戻すシーン。ずっと響に助けられていた未来が今度は響を助けるためにがんばる。あー未来すごいいい子。そして響マジで主人公、かっこよすぎ。最後の最後まで最高に熱い展開をありがとう上松さん。

そして熊本弁ですよ。最後、シンフォギアたぁぁぁいって……全然締まらんたい!どぎゃんなっとっとね!終わり!

まとめ

戦姫絶唱シンフォギアを熊本弁に翻訳、いかがだったろうか。熊本弁にすることで確かに熱さは失われたけど、誰も死なない平和なアニメになったんじゃないかと思う。こんなシンフォギアもありかな。また、本作品はOPやED、挿入歌などがとにかく良曲揃い。そしてそれらを劇中で流すタイミングもドンピシャ、マジで鳥肌もの。

シリーズは第5期(2019年7月放送開始)まで決定していて、そこでテレビシリーズは完結する模様。深夜アニメ枠でここまで続くってすごいよね。気になった方はぜひご視聴ください。そして一緒にシンフォギアライブに行こう。ちなみに筆者は一回も行けたことがないので今度こそ行きます。ではまた次回。